サウディア(サウジアラビア航空)は2021年3月18日(木)、サウジアラビア政府と112億サウディ・リヤル(SAR)、日本円で3,250億円超の融資契約を締結しました。サウジアラビアの航空分野では史上最大の融資額です。
この融資契約によりサウディアは、新エンジン(neo)搭載を含むエアバスA320ファミリーの導入を計画しており、子会社の格安航空会社(LCC)のフライアデル向けを含む新造機73機の購入資金の一部に充てます。
73機の融資を得たことで、サウディアは機材更新・導入の資金需要に目処を付けました。導入する機材はエアバスA321neo型20機、A321XLR型15機、フライアデル向けA320neo型30機、ボーイング787-10型8機です。なお、ボーイング787-10はすでに5機を導入済みです。
サウジアラビア政府は、サウディアの機材増強を通じて観光業とその関連部門の活性化、雇用創出、航空路の利便性向上、海外からの投資促進などにつなげる狙いです。コロナ禍で観光業や巡礼に大きな影響があるものの、世界経済は回復するとみており、サウディアは最高水準のサービス提供の体制を整え、回復期に備えます。