航空自衛隊は2021年3月18日(木)、三沢基地東方の太平洋上の空域でアメリカ軍と共同訓練を実施しました。参加部隊は、航空自衛隊千歳基地の第2航空団からF-15が2機、アメリカ空軍は三沢基地のF-16が1機でした。対戦闘機戦闘訓練を実施し、日米の共同対処能力や部隊の戦術技量の向上に取り組みました。
この共同訓練と並行し、アメリカ空軍の三沢基地では3月15日(月)から3月19日(金)まで、隊員のマルチスキル化(MCA)訓練を実施しました。第13戦闘飛行隊(13FS)のF-16ファイティングファルコン6機、各飛行隊から集結した45名の隊員が、フライトラインの南ランプで限定的な環境での展開の模擬訓練を実施しました。定期的に使用されず、運用に最適化されていない場所を活用した訓練で、機動展開訓練(ACE:Agile Combat Employment)の1つでもありました。
MCA訓練は、戦闘機を空に再び戻すための燃料給油を含め、最低限の人員で本業以外の分野の作業を各隊員が担います。高い専門性が求められる部隊での活動と並行し、各隊員が複数の業務に対応することで、空軍は隊員を派遣することなく、戦闘機の運用を継続できます。
三沢基地では2020年12月にACEでMCA訓練を実施し、今回のMCAではそのプロセスが大幅に向上しています。
3月18日、#航空自衛隊 #第2航空団 は、三沢東方の太平洋上の空域において、米空軍F-16戦闘機と共同訓練を実施しました。
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) March 19, 2021
日米同盟の抑止力・対処力の強化に向けた取り組みとして、防空戦闘訓練を通じ、部隊の戦術技量の向上や米軍との連携の強化を図りました。#F15#F16#米空軍#日米 pic.twitter.com/ICpriIyM96