ベル・ボーイングV-22オスプレイ、60万飛行時間を達成

ベル・ボーイングV-22オスプレイ、60万飛行時間を達成

ニュース画像 1枚目:VRM-30タイタンズに配備されたアメリカ海軍向け仕様CVM-22
© U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Chelsea D. Meiller
VRM-30タイタンズに配備されたアメリカ海軍向け仕様CVM-22

ベル・ボーイングV-22オスプレイは、飛行時間60万時間を超えました。ベルが2021年3月24日(水)、発表しました。V-22はベル・ヘリコプターとボーイング・バートルが共同で開発、ヘリコプターの離着陸地点を選ばない機動性と、固定翼機の速度と航続距離を併せ持つティルトローター機です。両社は、合弁会社としてベル・ボーイングを設立しました。

初飛行は1989年3月19日(日)で、2021年現在も軍用ティルトローター機としては唯一の機種として、その任務に着いています。現在はベル・テキストロンとボーイングがV-22の製造を手がけ、アメリカ海兵隊、アメリカ空軍、アメリカ海軍、陸上自衛隊に計400機以上を納入・運用。飛行速度、航続距離、機動性、後方支援能力と汎用性が高く、コスト効率の高いソリューションとアピールしています。

ベル・ボーイングは、V-22を運用する飛行隊に向け、メンテナンスサポート、訓練、データ分析、新品・修理部品など包括的なグローバルサービスを提供。この機体を毎日運用、維持する取り組みを継続し、60万飛行時間を達成しました。

機体改良も継続されており、アメリカ空軍は使用するCV-22で、ナセル改良を発注。このプログラムは、垂直離着陸から水平飛行、あるいはその逆の操作で角度が変わるエンジン・ナセルとワイヤーハーネスの設計を改良し、信頼性と保守性の向上を目的としています。これによりメンテナンス時間が短くなり、即応性が高まります。

最近のオスプレイ関連のトピックスは、アメリカ海軍向けに最新型のCMV-22Bが2020年6月、第30艦隊支援多任務飛行隊(VRM-30)「タイタンズ」に配属され、C-2Aグレイハウンドから機種更新を開始。配備されたCMV-22は、空母「カール・ヴィンソン」に搭載するVFA-147のF-35Cに搭載するエンジン輸送や、海軍の空挺部隊「リープフロッグス」の空挺降下を支援しています。

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