ANA、2050年に航空機運航でCO2排出量実質ゼロに目標変更

ANA、2050年に航空機運航でCO2排出量実質ゼロに目標変更

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ANAグループは2021年4月26日(月)、中長期環境目標を刷新しました。2030年中期環境目標として「航空機の運航で発生するCO2排出量総量を2019年度グループ全体の排出量以下(実質)」、2050年長期環境目標として「航空機の運航でのCO2排出量実質ゼロ」を掲げました。

ANAはこれまで「2050年までに航空機の運航におけるCO2排出量50%削減(2005年比)」の環境目標を掲げていました。政府の温室効果ガス削減目標を受け、今回の改訂により環境負荷軽減への取り組みを促進します。

2050年に航空機の運航で発生するCO2排出量実質ゼロに向け、(1)SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の活用、(2)航空機の技術革新、(3)オペレーション上の改善、(4)排出権取引制度の活用、と4つの柱を通じて実現を目指します。

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ANA 中長期環境目標

CO2排出量削減に向けて、SAFの安定供給や価格競争力の確保が必要不可欠です。このため、国産SAFの産業育成、量産体制の構築が喫緊の課題としています。ANAグループは、2011年にユーグレナとその関係先と連携し、国内産SAF製造の開発支援に携わっています。さらに新技術として、2020年から東芝エネルギーシステムズ、東芝、東洋エンジニアリング、出光興産、日本CCS調査と共同で排ガスなどから排出されるCO2をSAFに再利用するビジネスモデルを検討しています。

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