ANAとJAL、通期業績予想の赤字幅 縮小見込み

ANAとJAL、通期業績予想の赤字幅 縮小見込み

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JALとANA

全日空(ANA)は2021年4月23日(金)、2020年度決算の純損益の赤字幅が1,050億円縮小すると発表。日本航空(JAL)は4月26日(月)、純損益の赤字幅が130億円縮小すると発表しました。いずれも純損失を計上することに変わりないものの、コスト削減、国内線の需要取り込み、貨物需要の獲得など可能な施策を講じることで、これまでに発表していた赤字額の見込みを減らしました。ANAは4月30日(金)、JALは5月7日(金)にそれぞれ2021年3月期決算発表を予定しています。

ANAは、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う旅客需要の減少で、これまでの予想より売上高が150億円減少し、通期で7,250億円と予想。売上高が伸び悩んだものの、運航規模抑制で変動費削減、機材費・販売費などコスト削減徹底で、営業損失はこれまでの予想より400億円、経常損失は500億円改善する見通しです。コスト管理に加え、繰延税金資産を精査し、法人税等調整額が400億円改善する見通しを加え、損益全体で1,050億円改善する純損失4,050億円を予想しています。

JALは、連結売上収益がこれまでの予想より210億円増加する見込みです。第4四半期に緊急事態宣言が再び発出されましたが、国内線旅客需要が想定を上回り推移し、国際・国内貨物事業でも需要取り込みで増収につなげました。営業費用も機動的な供給調整で主に運航費用をはじめとする変動費抑制と固定費削減を継続。通期EBITは220億円、通期純損失はこれまでより130億円改善する純損失2,870億円の予想です。

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