フィジー・エアウェイズ、737 MAX運航再開へ 機材受領も再開

フィジー・エアウェイズ、737 MAX運航再開へ 機材受領も再開

ニュース画像 1枚目:フィジー・エアウェイズ、737 MAX イメージ(安芸あすかさん撮影)
© FlyTeam 安芸あすかさん
フィジー・エアウェイズ、737 MAX イメージ(安芸あすかさん撮影)

フィジー・エアウェイズは近く、ボーイング737 MAX型機の運航を再開する見込みです。フィジー・エアウェイズは2021年6月2日(水)付けで737 MAXのプレスリリースを発表し、これまでの経緯と契約関係について改めて説明しています。

フィジー・エアウェイズは2016年11月、GECASとのリース契約で737 MAXを5機、導入する契約を発表。12年のリース契約を締結したことを明らかにしていました。その際、ボーイングから直接購入する場合はおよそ2割を前払金として受領時までに支払い、残りの金額の資金繰りとしてアメリカ輸出入銀行(EXIM)を始め、担保に充てがうものがない場合の信用担保の確保など、複雑な手続きが必要。一方でリース契約では前払金、信用面でもリース会社が全てを受けてくれるとメリットを説明していました。

ボーイング737 MAXは、2018年12月と2019年1月にそれぞれ1機ずつ受領し、残る3機は2019年半ばまでに導入予定でした。しかし、インドネシアとエチオピアで発生した2件の事故を受け、737 MAXの運航停止や納入停止で、現在までにフィジー・エアウェイズは機材導入完了や運航再開には至っていません。この間にボーイングやGECASと再交渉を経て、固定費をおよそ50%削減していることも発表されています。

なお、フィジー・エアウェイズは2021年5月に機体記号(レジ)「DQ-FAE」と「DQ-FAH」の2機を受領。いずれもボーイング・フィールドからハワイ・ホノルルを経由して本拠地のナンディまでフェリーしています。この輸送では4月上旬からフィジー・エアウェイズとフィジー民間航空局(CAAF)のスタッフがシアトルに向かい、受領手続きと安全性の確認を進めていました。契約済みの5機目となる「DQ-FAF」も近く引き渡しされ、ナンディに輸送されると見られます。

フィジー・エアウェイズは、CAAFが2021年4月にアメリカ連邦航空局(FAA)、オーストラリア、ニュージーランドの民間航空当局の技術的安全性評価を受けた運航再開の認可に加え、各種認可を経てボーイング737 MAXを運航ラインに戻す計画です。当初は、コロナ禍のため帰国需要への対応や貨物輸送で使用する計画です。

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