ユナイテッド航空、超音速機を最大50機発注 JALに続く契約

ユナイテッド航空、超音速機を最大50機発注 JALに続く契約

ニュース画像 1枚目:ユナイテッド航空塗装のOverture イメージ
© Boom Supersonic
ユナイテッド航空塗装のOverture イメージ

ユナイテッド航空は2021年6月3日(木)、超音速旅客機の開発を手がけるブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic:正式社名はブームテクノロジー)と購入契約を締結しました。ブームが開発する超音速商用旅客機「Overture(オーバーチュア)」をユナイテッド航空は15機購入。安全性、運航性、持続可能性などユナイテッド航空が求める要件を満たす条件付きで、オプション35機の購入権も付帯され、最大50機を導入します。

ユナイテッド航空は超音速旅客機の導入が技術的に現実になり、ビジネスやレジャー目的の旅行者に素晴らしいフライト体験を提供できると今回の契約についてコメント。さらに、ユナイテッド航空とブームは持続可能な航空燃料(SAF)の大量生産を加速させること一致協力します。

「Overture」は100%SAFで運航し、運航開始時からゼロ・カーボンを達成する初の大型民間機となる予定です。現在の計画では、Overtureは2025年にロールアウト、2026年に初飛行、2029年には乗客を乗せる定期便運航に至る計画です。

現在最速の旅客機の2倍に相当するマッハ1.7で飛行するOvertureは、ユナイテッド航空が運航する500以上の都市に現在の飛行時間のおよそ半分で運航できます。将来的には、ニューアーク/ロンドン間を3時間半、ニューアーク/フランクフルト間を4時間で、サンフランシスコ/東京間を6時間が実現できます。

短時間での移動に加え、客室内も最新の技術や動向が反映されます。シートに備えられるエンターテインメントスクリーンに加え、パーソナルスペースを十分に確保し、非接触型テクノロジーなどの機能を備えます。

この開発動向は、Overtureの3分の1スケール実証機として「XB-1」が2020年10月にロールアウトしています。機体記号(レジ)は「N990XB」とされ、2021年に初飛行を予定しています。日本航空(JAL)はブームと資本業務提携し、超音速旅客機Overtureが製造される際に20機の優先発注権を得ており、JALがローンチカスタマーになる可能性もあります。

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