アメリカ海軍は2021年6月25日(金)、シコルスキーにCH-53K大型輸送ヘリコプター「キングスタリオン」9機を追加発注しました。確定発注分は低率初期生産(LRIP)の5回目となる「ロット5」契約で、2024年に9機納入される予定です。この契約オプションとして、2022年度にさらに9機をロット6契約として締結予定です。
アメリカ海軍によると、ロット5の契約総額は8億7,870万ドルで、1機あたり9,760万ドルです。ロット6は総額8億5,250万ドルで、1機あたり9,470万ドルに下がる見通しです。いずれもエンジン、その他の装備品などを除く金額ですが、シコルスキーはオプションが行使された場合、1機あたり単価が下がり、着実にプログラムが進展するとコメントしています。
CH-53Kプログラムは、2021年7月に初期運用・評価試験(IOT&E)を開始し、海兵隊の初期運用能力(IOC)宣言に向け、第1海兵実用試験飛行隊(VMX-1)が3機を使用し、システム実証試験に取り組んでいます。海上や砂地などで荷物の懸架など、艦隊の運用条件と照らし合わせ、その機能を評価しています。
今回のロット5の契約により、CH-53Kプログラムでアメリカ海兵隊が発注を計画する200機のうち、納入済みと契約済みの機体は計33機になりました。