新明和工業、次世代小型航空機の自動化技術確立へ ヤマハがエンジン提供

新明和工業、次世代小型航空機の自動化技術確立へ ヤマハがエンジン提供

ニュース画像 1枚目:初期試験に使用する検証機 ランズ製 S-6コヨーテII
© Yamaha / ShinMaywa
初期試験に使用する検証機 ランズ製 S-6コヨーテII

新明和工業とヤマハ発動機は2021年6月29日(火)、次世代小型航空機の共同研究で合意したと発表しました。新明和工業はこの共同研究による試験を通じ、特に自動化技術の確立を目指し、パイロットの操縦支援や万一の事態発生でも飛行が継続できる次世代小型航空機の開発を目指しています。この開発に向け、ヤマハ発動機からエンジンの提供を受けます。

この共同研究にあたり、新明和工業はランズ製のS-6コヨーテIIを購入。S-6コヨーテIIは1988年に初飛行した機種で、2人乗り。すでに機体は日本に到着しています。この機種には通常、ライトスポーツ機向けロータックス912エンジンが搭載されていますが、ヤマハ発動機が提供するエンジンに載せ替えます。計画では、2021年にエンジンなどの地上試験を実施し、航空局からの認可手続きなどを経て2022年春にも飛行させたい考えです。

ヤマハ発動機は、スノーモービルPHAZER(フェザー) M-TXに搭載する4ストロークエンジン、排気量499ccを提供します。新明和工業はヤマハから提供されるエンジンを搭載。これまで飛行艇で蓄積した設計・製造技術を応用し、小型航空機の概念設計・試作、航空局からの認可を含む試験飛行を通じた自動化技術の検証などに取り組みます。

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