スイス、次期戦闘機にF-35選定 正式導入は国民投票次第か

スイス、次期戦闘機にF-35選定 正式導入は国民投票次第か

ニュース画像 1枚目:F/A-18とF-35C イメージ
© U.S. Navy photo by Lt. Cmdr. Darin Russell
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スイス連邦議会は2021年6月30日(水)、次期戦闘機にロッキード・マーティンF-35ライトニングIIを選定しました。今回の選定ではダッソーのラファール、エアバスのユーロファイター・タイフーン、ボーイングのF/A-18Eスーパーホーネットが競合で、4機種の中から選定されました。スイスはF/A-18C/D戦闘機の更新として、今回の選定を進めていました。

今回の議会選定により、即導入に至ると見るのは時期尚早です。スイスでは、F-5E/F戦闘機の更新機材として2011年11月、サーブJAS39グリペンを選定。しかし、反対派が国民投票に持ち込み、53.4%の反対票によりグリペン導入は否決されました。今回、F-35ライトニングIIが選定されたものの、早くも国民投票に持ち込む動きが伝えられています。

ロッキード・マーティンは、スイスのF-35プログラムの選定を歓迎。これにより、F-35プログラムの参加は15カ国となります。ヨーロッパでは、イギリス、イタリア、オランダ、ノルウェー、デンマーク、ベルギー、ポーランドが採用を決めています。スイス空軍への導入が決まった場合は、F-35A戦闘機の提供だけでなく、スイスの要求に合わせた包括的なトレーニングプログラムの提供、メンテナンス体制の構築なども含まれています。

現在、F-35はアメリカ空軍・海軍・海兵隊、イギリス空軍、イタリア空軍・海軍、ノルウェー空軍、イスラエル空軍、そして航空自衛隊と6カ国が運用しています。運用はすでに650機超となっています。

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