スイス国民投票、グリペン導入を否決

スイス国民投票、グリペン導入を否決

2014年5月18日、スイスでグリペン戦闘機導入の是非を問う国民投票が行われ53.4%が反対票を投じ、グリペンの導入は否決されました。これについてサーブの Håkan Buskhe社長兼CEOは「スイスでのプロセスを尊重し、国民投票の結果にコメントしない」と話しています。

スイス空軍は、現在54機のF-5E/FタイガーIIと32機のF/A-18C/Dホーネットを保有しており、老朽化したF-5E/Fを22機のグリペンEで更新する計画を立てていました。スイス連邦議会では上院下院ともに購入資金のファンド設立を可決しましたが、導入反対派がこれを国民投票にかける国民審議に持ち込んでいました。

スイス空軍は安価なグリペンを選定し、導入機数を22機に減らし、多くをスイスで生産する案を示し、国民の賛成を求めましたが、失敗したことになります。2016年にはF-5E/Fの退役が迫っており、同機を使用するデモンストレーション・チーム「パトルイユ・スイス」も風前の灯です。

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