テキストロン・アビエーションは2021年7月20日(火)、アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置く電動航空機での旅行を実現するサーフ・エア・モビリティとセスナ・グランド・キャラバンEXを150機分を契約したと発表しました。グランド・キャラバンEXは通常、プラット・アンド・ホイットニーPT6Aターボプロップ・エンジンを搭載していますが、サーフ・エアとの契約は独自の電動ハイブリッドエンジンを搭載する計画です。
テキストロン・アビエーションは、サーフ・エアを2022年第2四半期にグランド・キャラバンEXの1機目を引き渡しする予定です。グランド・キャラバンは乗客を最大11名、グランド・キャラバンEXは最大14名で飛行できますが、サーフ・エアが認証を取得するハイブリッド電気エンジンを搭載する機体は、最大9名の乗客を想定しています。
この契約は、サーフ・エア・モビリティとテキストロン・アビエーションが協力し、ハイブリッド電気推進技術を導入する取り組みです。資金調達などの条件を含む契約で、条件が全て満たされる場合には150機に追加50機、最大200機を納入する内容となっています。
ハイブリッド電気システムのグランド・キャラバンEXは当面、サーフ・エアが独自に自社のネットワークで、乗客輸送、貨物輸送ともに想定しています。アメリカで広く、環境に優しい短距離輸送の実現に向け、実績あるグランド・キャラバンEXを活用します。