日通、関空に医薬品専用定温倉庫を設置 フォワーダーで日本初

日通、関空に医薬品専用定温倉庫を設置 フォワーダーで日本初

ニュース画像 1枚目:関西国際空港内に設けられた「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」
© 日本通運
関西国際空港内に設けられた「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」

日本通運は2021年7月26日(月)、関西国際空港の国際貨物上屋内に新設した温度管理施設「NEX-PHARMA Logistics Hub Kansai Airport」の稼働を開始しました。関空では医薬品専用定温庫「KIX-Medica」をはじめ、グランドハンドリング、航空会社上屋運営会社が医薬品専用庫を設置していますが、航空貨物代理店(フォワーダー)が自社医薬品専用庫を空港内に設置するのは日本初です。

この施設は、ISO9001(品質)、TAPA Class A、AEO保税蔵置場の認証を取得済み。輸出入貨物の一時保管、梱包、通関などに対応します。施設規模は、床面積が568.96平方メートルです。

検査・分析、作業プロセスなど適切か科学的に検証するバリデーション結果の提示も可能で、温度を常時システム監視する医薬品定温エリアとして、定温の15度(℃)~25℃、冷蔵の2℃~8℃の温度帯に対応。冷蔵5℃、冷凍-20℃の一般品保冷エリアも併設しています。8月末には、非常用バックアップ電源の設置も予定されています。

コロナ禍で特に航空機による医薬品輸送に脚光が当たっていますが、過去数年に渡り、医薬品の航空機での輸送は厳格な品質基準「Good Distribution Practice:GDP」の整備と順守が定着し、荷主をはじめ利用者側も輸送・保管中の温度管理に求める品質水準も高まっています。

日通が新設したこの温度管理施設は、医薬品産業貨物の取り扱いを主軸に、厚生労働省による「日本版GDPガイドライン」への準拠、国際航空運送協会(IATA)による医薬品輸送品質認証「CEIV Pharma」取得をめざしています。日通が「IATA CEIV Pharma」を取得すると、関空では初めてGDP関連認証を取得した施設を運営する航空貨物フォワーダーとなります。

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