世界初の737 MAXの運航再開から9カ月、インド・マレーシア・シンガポールも認可

世界初の737 MAXの運航再開から9カ月、インド・マレーシア・シンガポールも認可

ニュース画像 1枚目:スパイスジェットの737 MAX イメージ
© Boeing
スパイスジェットの737 MAX イメージ

2件の墜落事故で各国の航空当局が運航停止を命じたボーイング737 MAXですが、世界で初めて定期便への投入が再開された2020年12月9日(水)から9カ月が経過します。アジア各国の航空当局でも徐々に、運航再開を認可する動きが広がってきました。インド民間航空局(DGCA)が2021年8月26日(木)、マレーシア民間航空局(CAAM)が9月2日(木)、シンガポール民間航空庁が9月6日(月)、それぞれボーイング737 MAXの商用運航再開を認可しました。

この3カ国の航空会社は、インドでスパイスジェットが13機、シンガポールでシンガポール航空が6機を導入済みで、マレーシアは発注済みではあるものの保有する航空会社はありません。3カ国の航空当局は自国・海外の航空会社の運航とも、アメリカ連邦航空局(FAA)、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)がそれぞれ2020年に発出している設計変更への対応、耐空性命令に対応した整備、パイロット訓練プログラムの改定と訓練などを経た場合、運航を認めています。このため、条件を満たした場合、それぞれの国内線、または3カ国を結ぶ国際線で定期便に737 MAXを投入することが可能です。

ボーイング737 MAXの運航再開では、FAAが2020年11月に再開を認可。これを受け、ブラジル国家民間航空庁(ANAC)がFAAと共同で、ブラジルでのボーイング737-8型機の商用運航再開を認可し、12月にゴル航空が定期便で初めて、ボーイング737 MAXの運航を再開しました。

これまでに主な航空当局ではFAAとEASAをはじめ、カナダ運輸省航空局(TCCA)、オーストラリア民間航空安全機関(CASA)、ニュージーランド民間航空管理局(CAA)が改修や訓練への対応を条件に定期便の運航再開を認可しています。インド、マレーシア、シンガポールが運航再開を認可したことで、徐々に東南アジア全体に広がる機運となってきそうです。

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