カンタス航空、豪国内線の機材選定 最終段階へ 737と717を更新

カンタス航空、豪国内線の機材選定 最終段階へ 737と717を更新

ニュース画像 1枚目:カンタス航空が機種更新を検討しているボーイング737型 (Jinxさん 2018年5月撮影)
© FlyTeam Jinxさん
カンタス航空が機種更新を検討しているボーイング737型 (Jinxさん 2018年5月撮影)

カンタス航空は、2021年10月4日(月)にボストンで開催された国際航空運送協会(IATA)年次総会にあわせボーイング、エアバス、エンブラエル、エンジン製造メーカーの各社と懇談し、ナロウボディ機の最終選定プロセスに入りました。オーストラリア国内線で使用する機材を更新します。

この更新プログラムでは、2034年までに100機を超える新機材を導入します。現在、オーストラリア国内線で主力として運航するボーイング737-800型とボーイング717型が更新されます。新機材の導入は、2023年末に開始。導入を進める一方で、市場の状況に応じた調整を行う柔軟性を確保した契約をめざしています。また、格安航空会社(LCC)のジェットスターは、すでにエアバスA320、A321型を計109機を発注済み。2022年後半に初のneoを導入し、2020年代終わりまでに導入するため、この更新プログラムの対象外です。

更新機として検討されているのは4機種で、ボーイング737 MAXファミリーとエアバスA320neoファミリー、小型機ではエンブラエルE-JetE2ファミリーとエアバスA220です。選定プロセスでは、(1)安全性、(2)信頼性・性能、(3)持続可能性・排出削減への貢献、そして(4)契約条項の4つの主要な基準を含む評価で検討。最終的な機種とエンジン選定は2021年末、2022年半ばまでに確定発注を締結します。

カンタス航空は、効率的な燃費と炭素排出量の削減、さらに持続可能な航空燃料の開発と使用という航空業界全体の課題と同時に、2023年度から10年間の長期にわたる機材更新でプレミアムサービスを提供する航空会社の体制を維持・向上する考えです。新型コロナウイルスの状況で現在は厳しいものの、急回復が予想される旅行需要に対応しつつ、手頃な価格、可能な限りベストな契約条件の確保を目指しています。

なお、国内線の機材更新と同時に、長距離国際線の新たな路線開設を目指した機材選定も進めています。プロジェクト・サンライズと呼ぶ新たな長距離路線の開設は、コロナ禍の影響で一旦凍結されましたが、2024〜25年の運航開始を目指し、研究・機材選定を再開します。

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