ANAとJAL、共同で国内線チェックイン機器利用へ 30空港で実施

ANAとJAL、共同で国内線チェックイン機器利用へ 30空港で実施

ニュース画像 1枚目:共同利用する搭乗ゲート イメージ
© ANA / JAL
共同利用する搭乗ゲート イメージ

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は、国内線の空港チェックインシステム機器の共同利用を目指します。共同利用する機器は、搭乗ゲートの改札機や保安検査場の旅客通過確認する端末です。ANAとJALの2社が就航する国内の約30空港で順次、2023年5月から共用を進めます。新型コロナウイルスで経営環境が厳しい両社が協力できるところでコスト削減し、それ以外のメリットも生み出す珍しい取り組みです。

現在、2社は限られた空港スペース内にそれぞれ独自のシステム機器を配備し、国内線の運航を行っています。これをアビコム・ジャパンがシステム機器やネットワークを調達し、国内線の空港に導入し、ANAとJALが共同で利用できるようになります。

ニュース画像 1枚目:現在のJAL(左)、ANA(右) 搭乗ゲート イメージ
© ANA / JAL
現在のJAL(左)、ANA(右) 搭乗ゲート イメージ

ANA・JAL共用により、空港施設の有効活用、利用客が分かりやすい動線に変更のメリットもいまれます。さらに、両社とも駐機スポットが増えます。現在、ANA、JALとも自社システムが設置されたゲートでのみ、搭乗案内を実施していますが、運航状況にあわせた柔軟な案内が可能になります。

搭乗ゲートの改札機を共同利用すると、両社の航空機が使用できる駐機スポットが増え、イレギュラー運航時は指定されたスポットではなく、通常と異なるスポットを利用した案内ができるようになります。イレギュラー運航が発生した際は、柔軟にスポットを変更でき、対応力が向上します。

こうした利便性だけでなく、ANA、JALともに機器の設置台数を削減でき、資源の省力化、コスト削減にもつながる見込みです。

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