三菱・MHIRJ、水素電気推進力による航空機開発でゼロアヴィアと提携

三菱・MHIRJ、水素電気推進力による航空機開発でゼロアヴィアと提携

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三菱重工のグループ会社でCRJシリーズの整備・修理・オーバーホール(MRO)事業を手がけるMHIRJは2021年10月25日(月)、水素を活用した航空機の推進力の開発を手がけるZeroAvia(ゼロアヴィア)と、リージョナルジェット機向け水素電気推進の開発で協力します。ゼロアヴィアは水素燃料電池による動力装置の技術、MHIRJは航空機設計、認証、サポートの経験を活用し、水素電気推進力による新たな航空機の開発・提供、既存の航空機を効率的に改造するソリューションの構築をめざします。

MHIRJは、航空機の 設計承認、製造承認、耐空証明、耐空性承認など航空機エンジンに関する「PART 33」認証取得でゼロアヴィアを支援します。さらに、リージョナル機の炭素排出ゼロを目指したプログラムの実現可能性について、助言します。

ゼロアヴィアは、2020年9月にイギリスのクランフィールド飛行場を拠点に、6人乗りパイパー製で単発機Mシリーズに水素燃料電池を使用したエンジンを換装させ、初飛行しています。およそ1年間で、35回以上のテスト飛行を実施しています。現在、より大きな19席を搭載するドルニエ228型のエンジン換装作業を進めており、数カ月以内に初飛行します。

今後、ゼロアヴィアはさらに大きな機体に水素電気を推進力とするエンジンを搭載する計画で、2026年までに50〜80席クラス、2028年頃にリージョナルジェット機への搭載を目指しています。MHIRJはゼロアヴィアと協力し、新たな技術開発を通じ、航空分野の炭素削減目標を達成するため、着実に取り組む方針です。

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