入間航空祭が2年連続中止、恒例プログラムをプレイバック

入間航空祭が2年連続中止、恒例プログラムをプレイバック

ニュース画像 1枚目:文化の日の青空を駆け抜けるブルーインパルスは入間航空祭の恒例企画 (T.Kenさん 2016年11月3日撮影)
© FlyTeam T.Kenさん
文化の日の青空を駆け抜けるブルーインパルスは入間航空祭の恒例企画 (T.Kenさん 2016年11月3日撮影)

11月3日「文化の日」に開催され、毎年数十万人を集めるている「入間航空祭」は、残念ながら2年連続の中止となりました。人気の高いブルーインパルスの展示飛行が行われ、基地周辺の公園からもその勇姿を眺めることができる航空祭を毎年恒例で楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか?入間航空祭の過去のプログラムをもとに、躍動する航空機たちの展示飛行を中心に振り返ります。

■オープニングフライト

ニュース画像 1枚目:2019年のオープニングフライト (オポッサムさん 2019年11月3日撮影)
© FlyTeam オポッサムさん
2019年のオープニングフライト (オポッサムさん 2019年11月3日撮影)

2019年のオープニングフライトは、T-4が2機、U-4が1機で飾りました。過去にはYS-11FC、U-125による編隊飛行が実施されたこともあります。ミス航空祭の任命式やパレード開始で、会場内はイベントらしい賑わいを見せる中、空から華やかさを添える展示飛行です。

■入間基地らしさが見える午前の展示飛行

ニュース画像 2枚目:C-1が並んでタキシングする姿は壮観! (トラッキーさん 2019年11月3日撮影)
© FlyTeam トラッキーさん
C-1が並んでタキシングする姿は壮観! (トラッキーさん 2019年11月3日撮影)

入間基地は中部航空方面隊司令部があり、重要な役割を担っています。ただし、滑走路周辺は住宅地のため、プログラムで戦闘機の展示飛行はありません。そのため、基地で運用されている輸送航空隊・飛行点検隊、電子作戦群、航空救難団の航空機が展示飛行の中心です。中でも基地で最も多く運用されている輸送機、C-1は離陸前に揃ってタキシングする姿から、編隊飛行まで壮観です。

■航空祭と言えば記念塗装!?

ニュース画像 3枚目:航空祭にあわせ記念塗装が登場することも (Petsさん 2018年11月3日撮影)
© FlyTeam Petsさん
航空祭にあわせ記念塗装が登場することも (Petsさん 2018年11月3日撮影)

2018年の入間航空祭は、基地創設60周年に合わせ、C-1輸送機「78-1026」に記念塗装が施されました。赤と白を主体にした「歌舞伎」塗装で、歌舞伎役者の顔が機体の至るところに施されています。機体を正面から見た時、尾翼、そしてエンジンカウルに描かれています。記念塗装は、各地の航空祭で登場し、その年の注目機の1つになります。その飛行する姿、そして地上展示の時には近くから見るのも、航空祭の楽しみの1つですね。

■空自だけでなく、アメリカ空軍の機体も参加

ニュース画像 4枚目:アメリカ空軍C-12J輸送機。民間機のビーチクラフトとは異なる塗装も注目 (peanutsさん 2014年11月3日撮影)
© FlyTeam peanutsさん
アメリカ空軍C-12J輸送機。民間機のビーチクラフトとは異なる塗装も注目 (peanutsさん 2014年11月3日撮影)

入間基地の近くにはアメリカ空軍の横田基地が所在します。国道16号では14〜5キロメートルで通常は30分ほどですが、飛行機ではわずか数分。飛来する機体は輸送機、ヘリコプターです。空自とアメリカ空軍の異なる機体を楽しめ、隊員たちが近くにいることも多く、話しかけると様々なエピソードを教えてくれることもあります。

■やっぱりブルーインパルス!!

昼食を挟み、午後のメインはブルーインパルスです。隊員たちが一糸乱れぬ動きで、離陸に向けて準備するウォークダウンから会場内に流れる音楽、アナウンスと共に楽しめます。彩の森入間公園や狭山稲荷山公園など基地の外でお弁当を広げながら楽しんでいる場合、離陸するタイミングは分かりませんが、そんな時にはFMチャッピーの放送などで会場内の雰囲気を掴むことができます。離陸すれば、大空をキャンバスに白いスモークで航跡を描くその演技は基地内・外ともに楽しめます。

ニュース画像 5枚目:ぎりぎりをすれ違うオポジット・コンティニュアス・ロールは、会場を沸かせる演目の1つ (ぷりさん 2017年11月3日撮影)
© FlyTeam ぷりさん
ぎりぎりをすれ違うオポジット・コンティニュアス・ロールは、会場を沸かせる演目の1つ (ぷりさん 2017年11月3日撮影)
ニュース画像 6枚目:青空に白いスモークのコントラストは、広い範囲で楽しめる (Shinichi Photographyさん 2017年11月3日撮影)
© FlyTeam Shinichi Photographyさん
青空に白いスモークのコントラストは、広い範囲で楽しめる (Shinichi Photographyさん 2017年11月3日撮影)
ニュース画像 7枚目:サンライズ、編隊が左右にブレイク (Ariesさん 2017年11月3日撮影)
© FlyTeam Ariesさん
サンライズ、編隊が左右にブレイク (Ariesさん 2017年11月3日撮影)
ニュース画像 8枚目:バーティカル・キューピッドのハート部分
© U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Gabriela Garcia-Herrera
バーティカル・キューピッドのハート部分

会場を沸かせるぎりぎりをすれ違う「オポジット・コンティニュアス・ロール」、会場正面に向かって進入し、上と左右にブレイクする「サンライズ」、そして一番人気のハートマークとそれを射止める矢を描く「バーティカルキューピッド」など、何度見てもワクワクする演技が披露されています。ブルーインパルスは2021年、オリンピック開催、地方都市での祝賀飛行を実施しましたが、やっぱり航空祭でプログラムの1つとしてゆっくり、じっくりと華麗な曲技飛行を観てみたいですね!

■航空祭は最後まで!戦闘機は帰投で満喫

ニュース画像 9枚目:離陸するF-15戦闘機 (maverickさん 2016年11月3日撮影)
© FlyTeam maverickさん
離陸するF-15戦闘機 (maverickさん 2016年11月3日撮影)
ニュース画像 10枚目:飛行する戦闘機を見たいなら、最後まで会場に残ろう!!画像はF-2戦闘機 (canaanさん 2015年11月3日撮影)
© FlyTeam canaanさん
飛行する戦闘機を見たいなら、最後まで会場に残ろう!!画像はF-2戦闘機 (canaanさん 2015年11月3日撮影)

戦闘機は地上展示の際に近くから見ることができますが、どうしても飛行する姿をみたい場合、所属基地に戻る最後の帰投時まで粘りましょう。入間航空祭には例年、空自が保有するF-15やF-2が飛来し、終了時にはエンジン音を轟かせながら上昇し、帰投していきます。

2022年度までほどんどの航空祭が開催されませんが、2022年4月には空自の熊谷基地でさくら祭り開催に向けて準備が進められています。早く青空の下で躍動する多くの航空機たちの姿を見れる時が待ち遠しいですね。

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