イギリス空軍アトラス、初めてボイジャーから空中給油受ける

イギリス空軍アトラス、初めてボイジャーから空中給油受ける

ニュース画像 1枚目:イギリス空軍アトラス
© RAF
イギリス空軍アトラス

イギリス空軍のアトラスC1(A400M)は2021年10月、初めてボイジャー空中給油機(A330 MRTT)から空中給油を受けました。これまでにA400M輸送機は、A330 MRTT多目的給油輸送機からの空中給油を実施していますが、イギリス空軍が実施するのは初めてのことでした。

アトラスは、フライバイワイヤ飛行制御システムを搭載しており、給油機のボイジャーとの編隊飛行を維持することも簡単になっています。給油時は、ボイジャーが胴体後部のFRU(Fuselage Refuelling Unit)から給油ホースを展開したドローグに、アトラスは給油プローブを接続させます。イギリス空軍の試験では、第206飛行隊のアトラスが実施しました。

ニュース画像 1枚目:ボイジャーから展開されたドローグにアトラスの給油プローブを接続
© RAF
ボイジャーから展開されたドローグにアトラスの給油プローブを接続

アトラスとボイジャーは、2021年はアフガニスタンからの民間人の避難時の支援で重要な役割を果たしており、空中給油の機能をイギリス空軍内で訓練を重ねることで、より迅速な輸送、対応に直結します。このため、給油試験の評価を経て、ブライズノートン空軍基地に配備されている第24・30・70飛行隊のアトラスでも早期に空中給油が実施できるように展開する方針です。

ニュース画像 2枚目:イギリス空軍ボイジャー
© RAF
イギリス空軍ボイジャー
ニュース画像 3枚目:ボイジャー機内ではオペレーターが画面を見ながら操作
© RAF
ボイジャー機内ではオペレーターが画面を見ながら操作
メニューを開く