築城F-2戦闘機のキャノピー落下、未ロックのまま飛行が原因か

築城F-2戦闘機のキャノピー落下、未ロックのまま飛行が原因か

ニュース画像 1枚目:航空自衛隊 F-2戦闘機 イメージ
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航空自衛隊 F-2戦闘機 イメージ

築城基地所属のF-2戦闘機がキャノピー落下で基地に戻った事故について、その原因はキャノピーがロックされていない状態のまま飛行したことが推定されると航空自衛隊は発表しました。この事案は2021年10月10日(日)12時50分頃、対領空侵犯措置任務のため福岡県朝倉市東部の山間部を飛行していたところ、キャノピーが落下したことから、緊急状態を宣言して築城基地に着陸したものです。

事故は、F-2A「53-8533」で発生しました。この機体は、(1)飛行前点検でキャノピーの作動・警報灯に異状なしを確認、(2)フライト・データ・レコーダーに離陸前からキャノピーがロックされていない状態が記録、(3)操縦者は離陸前にキャノピーのロック状態を未確認、ロックされていないことを示す警報灯の状況を未確認、と大きく3点が確認されています。このため、事故原因の細部は現在も調査中ですが、キャノピーがロックされていない状態のまま飛行し、操縦席の内部と外気の圧力差により、キャノピーが機体から分離、落下したとの推定されています。

空自はすでに、防衛大臣の指示に基づいた所要の点検と教育を実施しています。

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