シンガポール航空、大型貨物機をボーイングからエアバスに変更 A350F発注へ

シンガポール航空、大型貨物機をボーイングからエアバスに変更 A350F発注へ

ニュース画像 1枚目:シンガポール航空 A350F イメージ
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シンガポール航空 A350F イメージ

シンガポール航空は2021年12月15日(水)、貨物専用機のエアバスA350Fを7機、購入する意向表明書(LoI)に署名しました。シンガポール航空は2025年第4四半期から、7機を運航するボーイング747-400Fの更新を開始します。

A350Fは2021年7月、A350-1000をベースに開発が発表されたエアバスが製造する最大の貨物専用機です。製造はフランスのトゥールーズで組み立て、貨物コンテナ搭載用のメインデッキ向けの大きな貨物ドアを備えます。ペイロードは109トンになる計画で、747-400Fの116トンとほぼ同じ重量を搭載できます。A350旅客機と同じ貨物機は、ロールスロイス製のトレントXWB97エンジンを搭載し、世界的に厳しく規制される環境要件に対応し、消費燃料は40%抑制でき、年間の二酸化炭素抑制は40万トンと推計されています。

この発注は、エアバスA320neo型15機、A350-900旅客機2機の契約済み分を変更するものです。シンガポール航空は貨物機への発注に変更することで、新機材を発注する資金支出を抑えます。

シンガポール航空の貨物専用機は、747-400Fの7機のみです。今回の発注で貨物機は全てボーイングからエアバスに変更されます。また、エアバスのA350Fの受注は11月にエア・リース・コーポレーション(ALC)から7機、フランスのCMA CGMエア・カーゴから4機を受注しており、今回の契約が確定すると計18機となります。

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