絶滅寸前JAL oneworld塗装機、まもなく新たなA350加わる!!

絶滅寸前JAL oneworld塗装機、まもなく新たなA350加わる!!

ニュース画像 1枚目:STAR☆FLYさん 2015年2月1日撮影 JA732J ボーイング777-346/ER 日本航空
© FlyTeam STAR☆FLYさん
STAR☆FLYさん 2015年2月1日撮影 JA732J ボーイング777-346/ER 日本航空

日本航空(JAL)は近く、エアバスA350-900型のワンワールド特別塗装機を導入する予定です。JALグループのワンワールド特別塗装機は、コロナ前6機ありましたが、2021年8月末に2機まで減少。2021年11月、北海道エアシステム(HAC)に1機加わり、現在は3機です。トゥールーズで2022年1月14日(金)に初飛行したA350-900、「JA15XJ」として登録される新造機が近々に日本へフェリーされ、ワンワールド特別塗装機は4機になる予定です。今回は、JALの歴代ワンワールド特別塗装機を振り返ります。

ワンワールド特別塗装機とは?

「ワンワールド」は、航空会社が連携・協力する仕組み航空アライアンスの1つです。世界には3つのアライアンスがあり、ワンワールド以外に全日本空輸(ANA)が加盟する「スターアライアンス」、日本の会社はないもののデルタ航空・エールフランス航空などが加盟する「スカイチーム」があります。「ワンワールド」は1999年にアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空などが設立。JALは2007年4月に加盟しました。

ワンワールド特別塗装機は、加盟会社が保有機数に応じて一定の割合を運航し、そのアライアンスの認知度を高めるため、見ることができる機体です。デザインは、機体前方に「oneworld」の文字を描き、その下に各社の社名を記す共通デザインです。JALの機体も、尾翼の鶴丸、胴体下に記す「JAPAN AIRLINES」を除き共通デザインが採用されています。JALは2007年4月にワンワールドへ正式加盟し、それ以降、ワンワールド特別塗装機を運航しています。

ニュース画像 1枚目:咲良さん 2016年3月12日撮影 JA8980 ボーイング767-346 日本航空
© FlyTeam 咲良さん
咲良さん 2016年3月12日撮影 JA8980 ボーイング767-346 日本航空

現役&新たに加わるJALワンワールド特別塗装機

現役の3機は、JALのボーイング767-300型「JA8980」、ボーイング777-300ER型「JA732J」の2機、さらに2021年11月に導入されたばかりで、北海道エアシステム(HAC)のATR-42-600型「JA13HC」です。このうち、「JA8980」は、定期便運航から離れており、2022年1月現在、運航されている機体は実質2機です。

「JA732J」は主に羽田発着の欧米路線を中心とした国際線、「JA13HC」は北海道各地と三沢発着でそれぞれ使用されています。ワンワールド特別塗装機を見る機会が少なくなっている中、国内線で使用されるA350-900「JA15XJ」が新たに加わります。

ニュース画像 2枚目:hidetsuguさん 2021年11月29日撮影 JA13HC ATR 42-600 北海道エアシステム
© FlyTeam hidetsuguさん
hidetsuguさん 2021年11月29日撮影 JA13HC ATR 42-600 北海道エアシステム
■現役と導入予定のJALグループ・ワンワールド特別塗装機
機体記号運航会社機種塗装開始塗装終了デザイン
JA8980JAL767-3002009/07/-現役共通デザイン
JA732JJAL777-300ER2007/04/30現役共通デザイン
JA13HCHACATR-42-6002021/11/8現役共通デザイン
JA15XJJALA350-900導入予定共通デザイン

これまでに登場したJALワンワールド特別塗装機

ワンワールドへ正式加盟に合わせ、2007年4月から「JA704J」と「JA8941」の2機に順次、記念塗装が施されました。この2機は、ワンワールド特別塗装機の共通デザインではなく、ワンワールドのロゴマークと、胴体後部に地球と航空機が世界を飛び回る結ぶイメージが描かれました。この記念塗装は、2008年10月に終了しています。

ニュース画像 3枚目:kinsanさん 2007年8月13日撮影 JA704J ボーイング777-246/ER 日本航空
© FlyTeam kinsanさん
kinsanさん 2007年8月13日撮影 JA704J ボーイング777-246/ER 日本航空

JALのワンワールド特別塗装機が2機にまで減った要因の1つは、コロナ禍があげられるでしょう。2021年に4機が終了・退役しており、JALが保有機材を見直したことが関係しています。運航を停止している中、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製のPW4000エンジンの運航停止指示を受け、退役計画を前倒したことも、コロナ禍でなければ、違う判断が下っていた可能性もありそうです。

ニュース画像 4枚目:Echo-Kiloさん 2020年10月20日撮影 JA771J ボーイング777-246 日本航空
© FlyTeam Echo-Kiloさん
Echo-Kiloさん 2020年10月20日撮影 JA771J ボーイング777-246 日本航空
■これまでのJALグループ・ワンワールド特別塗装機
機体記号運航会社機種塗装開始塗装終了デザイン
JA8941JAL777-3002007/05/012008/02/01記念塗装
JA704JJAL777-200ER2007/04/012008/10/01記念塗装
JA707JJAL777-200ER2010/04/012012/07/01共通デザイン
JA604JJAL767-300ER2009/01/012017/08/30共通デザイン
JA706JJAL777-200ER2019/12/012021/01/27共通デザイン
JA771JJAL777-2002009/05/182021/03/31共通デザイン
JA752JJAL777-3002009/07/012021/03/31共通デザイン
JA708JJAL777-200ER2012/05/312021/08/17共通デザイン

これまで運航されたJALのワンワールド特別塗装機を振り返ると、国内・国際線で主力機として活躍した777や767に塗装されています。2021年にリージョナル機のATR、さらに新機材のA350が加わる予定です。JALの主力機には、ボーイング787型もあり、この機種のワンワールド特別塗装機が登場することも期待したいですね。

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