スターフライヤー、保有2機売却で利益計上 第3四半期の純損失30億円

スターフライヤー、保有2機売却で利益計上 第3四半期の純損失30億円

ニュース画像 1枚目:スターフライヤー所属時代のJA23MC (naveさん 2015年12月23日撮影)
© FlyTeam naveさん
スターフライヤー所属時代のJA23MC (naveさん 2015年12月23日撮影)

スターフライヤーは2022年1月31日(月)、2022年3月期第3四半期(2021年4月1日~12月31日)の業績を発表し、売却した2機の特別利益・損失をそれぞれ計上しました。2機に関連する特別利益は22億100万円、特別損失は14億3,200万円で、機体売却のみは7億6,900万円の増益効果が反映されています。第3四半期までの期間には、12月単月で営業利益9,000万円したものの、純損失は30億6,900万円と厳しい状況が続いています。

機体の売却に伴う決算への影響は、定期整備費用の支出に備えた引当金を戻し入れて特別利益に、帳簿価額と売却予定額の差額で減損損失に、それぞれ計上しています。2021年7月にアメリカへフェリーされた「JA08MC」は、特別利益11億400万円、減損損失8億7,400万円でした。また、2021年11月にアメリカへフェリーされた「JA23MC」は、特別利益10億6,100万円、減損損失5億5,800万円でした。機体売却に伴う増益効果は、7億6,900万円でした。

このほか、スターフライヤーは特別利益に、雇用調整助成金を第1四半期に1億3,200万円、第2四半期に1億1,800万円、第3四半期に1億800万円、計3億5,800万円を計上しています。

公表された決算内容は、売上高が前年の10.8%増の153億8,700万円 、営業損失は41億9,400万円、経常損失は40億5,600万円、純損失は30億6,900万円でした。また、12月単月で営業利益9,000万円となり、国内線や国際線の運休・減便、徹底した費用削減などを継続して実施しています。2020年度第3四半期の純損失は75億700万円で、2021年度も赤字が続くものの、業績は改善方向にあります。ただし、環境は大きく改善していないため、減便や費用削減などにより、業績への影響低減を継続していく方針です。

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