羽田発着の三沢と下地島線、正式配分に向けトライアル運航開始

羽田発着の三沢と下地島線、正式配分に向けトライアル運航開始

ニュース画像 1枚目:三沢空港での初便歓迎イベント
© 三沢空港
三沢空港での初便歓迎イベント

羽田空港発着枠を地方路線に配分する「羽田発着枠政策コンテスト」5枠目の正式配分に向けたトライアル運航期間が2022年3月27日(日)から、スタートしました。羽田/三沢線と羽田/下地島(宮古)線の2路線に配分される予定で、実際に運航した影響を考慮して、最終決定される予定です。

当初のトライアル期間は2021年3月末から2022年3月末でしたが、コロナ禍の影響を考慮し、期間を1年延期。2022年3月末から2023年3月末までの1年間、2路線の状況を踏まえて最終判断される予定です。対象路線の三沢空港、下地島空港でトライアル初日の旅客を歓迎し、それぞれ本格配分に向け、取り組みを開始しました。

羽田/三沢線は、日本航空(JAL)による運航で、1日4往復便に向けた取り組みです。三沢線はJALが運航し、2018年度に約23万人だったところ、33万人に目標を掲げています。JALと青森県、三沢空港などは今後、乗継割引キャンペーン、青森空港の海外直行便と連携した誘客やプロモーション、空港連絡バスの増発、路線新設などに取り組む予定です。

ニュース画像 1枚目:下地島空港で出迎えした伊良部島小学校の参加者たち
© 下地島空港活性化協議会
下地島空港で出迎えした伊良部島小学校の参加者たち

羽田/下地島線は、スカイマークによる運航で、1日1往復を運航します。スカイマークは、2024年度に11万人、搭乗率86.5%を目指しています。スカイマークと下地島空港活性化協議会は、スポーツ合宿やキャンプ誘致、国内外の教育機関の誘致による観光関連産業人材の育成などに取り組みます。さらに、閑散期には地元からスカイマークへ支援金支払い、繁忙期はスカイマークから地元へ利益金の還元の仕組みを作り、地元と航空会社のリスク共有に取り組む計画です。

羽田発着枠政策コンテストでは、1年間の評価を経て、羽田発着枠の最終的な配分先を決定する予定です。なお、他に配分されている羽田発着の鳥取、石見、山形、大館能代の4路線についても、コロナ禍の影響を考慮し、検証時期の延期を決定し、2023年10月末まで期間を延期して実施します。

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