日本航空(JAL)は二酸化炭素(CO2)排出削減への取り組みとして、熊本空港に配備する空港内作業車両「トーイングトラクター」に高純度バイオディーゼル燃料を混合した燃料による運用を開始しました。実証実験で使用しているもので、期間は2022年4月1日(金)から2023年3月31日(金)まで1年間を予定しています。
使用する燃料は、廃食用油・植物油を原料とする高純度バイオディーゼル燃料を30%、軽油70%の割合で混合した「B30燃料」です。この燃料の使用は国内では初めてです。実証実験は、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会が実施主体で、JALは協力企業の一社として試験車両を運用します。
使用する高純度バイオディーゼル燃料は、脂肪酸メチルエステル(FAME)の精製純度を99.9%と極限まで高純度・高品質化したバイオ燃料です。FAMEの原料の植物が成長過程でCO2を吸収し、カーボンオフセットの概念からCO2排出を抑制できる燃料です。