旅客数の空港ランキング2021、羽田空港トップ10から外れる

旅客数の空港ランキング2021、羽田空港トップ10から外れる

ニュース画像 1枚目:ベスト10入り逃した羽田空港
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ベスト10入り逃した羽田空港

国際空港評議会(ACI)は、2021年版・世界の空港旅客数ランキング・ベスト10を発表しました。コロナ前の2019年までベスト10入りを継続していた羽田空港は、国内線・国際線ともに旅客数が減少し、ランク外になっています。2021年のベスト10空港はアメリカから8空港、中国から2空港と、2カ国で占められています。この旅客数は国内線・国際線の合計で、国内での往来が活発、かつ国内線の便数が多いアメリカと中国が独占する状態です。コロナ禍からの回復は、国内線市場が大きな国が先行している様です。

■2021年旅客数ランキング (カッコは2019年比)
(1)アトランタ:75,704,760人 (-31.5%)
(2)ダラス・フォートワース:62,465,756人 (-16.8%)
(3)デンバー:58,828,552 (-14.8%)
(4)シカゴ:54,020,399 (-36.2%)
(5)ロサンゼルス:48,007,284 (-45.5%)
(6)シャーロット:43,302,230 (-13.4%)
(7)オーランド:40,351,068 (-20.3%)
(8)広州:40,259,401 (-45.1%)
(9)成都:40,117,496 (-28.2%)
(10)ラスベガス:39,754,366 (-23.1%)

■2019年旅客数ランキング
(1)アトランタ:110,531,300人
(2)北京・首都:100,011,438人
(3)ロサンゼルス:88,068,013人
(4)ドバイ:86,396,757人
(5)羽田:85,505,054人
(6)シカゴ:84,649,115人
(7)ロンドン:80,888,305人
(8)上海・浦東:76,153,455人
(9)パリ・シャルル・ド・ゴール:76,150,009人
(10)ダラス・フォートワース:75,066,956人

2021年と2019年を比較すると、アメリカの8空港を見ていくと、デンバー、シャーロット、オーランド、ラスベガスなどアメリカ国内線の多い空港は、2019年比80%前後まで回復しています。中国の2空港も、2019年は国際線も展開する北京・首都、上海・浦東ですが、中国国内線の多い広州、成都に入れ替わっている点から、国内線の回復の早さを感じます。

2019年にベスト10入りしていた羽田、ロンドン、パリ、ドバイなどは、2021年のベスト10には入っていません。各国でコロナ禍で国をまたぐ移動は大きく制限され、その規制緩和が徐々に進んでいます。2022年は羽田やヨーロッパ各国など、旅客数の回復が期待されます。

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