インターナショナルSOS、朝日航洋のサイテーションで医療搬送

インターナショナルSOS、朝日航洋のサイテーションで医療搬送

ニュース画像 1枚目:医療搬送に使用された朝日航洋のセスナ680サイテーション・ソヴリン
© インターナショナルSOS
医療搬送に使用された朝日航洋のセスナ680サイテーション・ソヴリン

インターナショナルSOSジャパンは、日本発の航空機を利用した中国から日本への医療搬送を初めて実施したと発表しました。インターナショナルSOSは政府機関、多国籍企業、中小企業、教育機関、NGOなどと契約。契約企業・団体のスタッフに医療提供が必要な場合、今回の日本発の航空機を利用した医療搬送などの手配を含め、サポートを提供しています。東アジア地域から日本への医療搬送は、シンガポール、タイ、インドネシアの医療専用機を使用していますが、今回は日本の搬送機を初めて利用しました。運航したのは、朝日航洋のセスナ680サイテーション・ソヴリンで、日本と中国との間で運航されました。

インターナショナルSOSが日本への医療搬送で、日本発の航空機を利用した大きな理由は、コロナ禍での対応をせまられたことがあげられます。今回、患者を輸送する出発地がゼロコロナ政策が厳しく実施されている中国で、医療チームの渡航時にビジネスジェットを含めた乗り継ぎは認められていません。

さらに、中国での滞在時間を問わず渡航前の陰性証明書の提示、到着後の隔離が必須の条件です。定期便で患者を迎える場合、日本を出発した医療チームが患者に会えるのは隔離期間終了後であること、コロナ下で中国国外に患者を搬出・搬入する症例はすべて外国機が使用されていました。さらに、中国の医療専用機は国内移送に限定され、日本への輸送に利用した場合にはスタッフが帰国した際には隔離期間が必要です。こうした状況から、日本発着でシンプルな搬送計画を組む医療搬送が手配されました。

朝日航洋は、日本国内では「ドクターヘリ」の運航を通じた医療搬送事業を手掛けています。これに加え、ビジネスジェットを利用し、医療搬送に対応する機器を搭載した長距離移動にも対応しています。

ニュース画像 1枚目:患者搬送のために機内に医療機器を搭載
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患者搬送のために機内に医療機器を搭載

※当初配信の内容に誤りがありました。修正すると共に、お読みいただいた読者、関係者の皆様にお詫びいたします(2022/05/09 12:07)。

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