セントレア2022年度旅客数、国内線7割・国際線2割の予想 コロナ前比で

セントレア2022年度旅客数、国内線7割・国際線2割の予想 コロナ前比で

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中部国際空港(セントレア)は2022年3月期(2021年度:2021/4/1〜2022/03/31)決算について、売上高163億円、営業損失118億円、経常損失121億円、純損失123億円と発表しました。新型コロナウイルス感染症の影響が依然として継続する中、厳しい経営環境が続いています。2023年3月期(2022年度:2022/4/1〜2023/03/31)は、旅客数はコロナ前の2019年比で国内線7割、国際線2割弱を見込み、回復基調の中でも厳しい環境が続くと予想。このため、引き続き営業損失が発生する見込みです。

セントレアを発着する国際線旅客便は、2022年5月時点で9社、8都市へ週24便です。1年前の2021年夏スケジュールは7社、6都市へ週15便で、回復しつつあります。ただし、コロナ前の2020年1月に過去最高の週486便が運航されており、その時点と2022年5月の比較では3%の便数にとどまっており、本格的な回復には至っていません。旅客数は、2022年3月に1.1万人で、2020年1月(59.5万人)の2%となっています。2022年度は年後半にかけて徐々に回復すると見込んでいますが、2割未満と予想しています。

国内線は、2020年1月に1日あたり97便のところ、2022年5月は79便と、8割程度に回復しています。便数の回復と共に、旅客数も回復しています。最新の旅客数データは2022年3月に32.6万人で、2020年1月(50万人)の65%です。

セントレアは、売上高は旅客数や便数増加に伴い増収となるものの、経費支出の抑制を継続しながら、回復状況に応じた運営を行う方針です。また、国際線の回復は遅れ赤字が続く想定ですが、2030年ごろまでを見据えた旅客需要の増加に対応できるよう第二滑走路整備への検討、自動運転実証実験や遠隔案内システムなど機能の強化に取り組みます。

■セントレア決算
<2022年3月期(2021/4/1〜2022/03/31)実績>
売上高:163億4,200万円
営業損失:118億1,300万円
経常損失:121億700万円
当期純損失:122億9,500万円
<2023年3月期(2022/4/1〜2023/03/31)予想>
売上高:215億円
営業損失:99億円
経常損失:105億円
当期純損失:107億円

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