次期ステルス爆撃機B-21レイダー、地上試験はじまる 2022年後半ロールアウト

次期ステルス爆撃機B-21レイダー、地上試験はじまる 2022年後半ロールアウト

ニュース画像 1枚目:B-21レイダー イメージ画
© Northrop Grumman Corporation
B-21レイダー イメージ画

ノースロップ・グラマンは、2023年の初飛行に向け、次期ステルス爆撃機B-21レイダーの地上試験を進めていると発表しました。B-21レイダーは2022年後半にロールアウト、2023年に初飛行とマイルストーンがアメリカ空軍から明らかにされており、ノースロップ・グラマンは計画通りに進捗しているとアピールしています。

地上試験の第1段階は、荷重校正、機体への電源投入、サブシステムの試験、コーティングや塗装などの実施が予定されています。第2段階では、エンジン始動、低速・高速のタキシングテストを経て、初飛行へと向かいます。最初の地上試験は荷重校正でした。これは機体に負荷をかけ、設計通り荷重への耐性が保たれているか確認、または早い段階で設計変更に対応する目的の試験です。

最も重視される荷重校正をクリアしたことで、エンジニアリング、製造ステップにデジタル設計を大きく取り入れた高度な製造技術の有効性が証明されていると、ノースロップ・グラマンは説明しています。B-21開発プログラムは、リスク低減策としてデジタル設計を導入し、生産段階までの流れを重視した開発が進められています。

現在、B-21試験機が6機、製造されています。すでに5機製造されているとアメリカ空軍高官が明らかにしていました。試験機6機を製造する過程で、試験と製造を並行させながら、製造段階へ近づくにつれ、製造プロセスの改善、飛行前に機体の成熟性を高め、リスク低減を日々、進めています。

なお、アメリカ空軍はB-21レイダーを2020年代半ばに実戦配備する予定で、100機を導入する計画があります。2023年度予算案でアメリカ空軍省は、B-21レイダーの開発加速に向け、予算を増額要求しています。

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