政府専用機、首相の欧州訪問で運航見込み 6月26〜29日

政府専用機、首相の欧州訪問で運航見込み 6月26〜29日

ニュース画像 1枚目:政府専用機 イメージ (たかしさん 2022年6月19日撮影)
© FlyTeam たかしさん
政府専用機 イメージ (たかしさん 2022年6月19日撮影)

岸田首相は2022年6月26日(日)から6月29日(水)にかけて、ドイツ・エルマウでのG7サミット、スペイン・マドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会合に出席する予定です。この首相外遊に伴い、ボーイング777型政府専用機が2機体制で運航される見込みです。777政府専用機によるドイツ、スペインへの運航は初で、訪問国数はそれぞれ20、21カ国目になります。また、エルマウで開催されるG7は2015年以来で、当時のボーイング747-400型政府専用機はミュンヘンに飛行。今回の任務でもミュンヘン・フランツヨーゼフシュトラウス空港を使用するとみられます。

ロシアによるウクライナ侵攻後、政府専用機によるヨーロッパ運航は3月、4月の岸田首相の外遊に続く任務です。3月は羽田/ブリュッセル間の単純往復で、往路はアラスカ・カナダ上空を経由する北回り、復路は中央アジア経由を飛行する南回りでした。4月は、東南アジア諸国の歴訪後、ヨーロッパへ向かい、往復とも南回りでした。今回は、日本とヨーロッパ域内の往復と見られ、3月の様にロシア上空を回避するとみられます。往路北回り、復路南回りで運航した場合、飛行距離は26,900キロメートル(km)程度と想定されます。直線距離の21,600kmより、5,000km程度長いくなります。

今回の任務は、通常の2機体制での運航に戻るとみられます。前回任務の6月10日(金)から6月11日(土)の2日間は、首相のシンガポール訪問に伴う運航で、2号機「80-1112」のみでした。1号機「80-1111」は羽田で整備中だったとみられ、千歳基地へ6月19日(日)に帰着しています。

なお、首相のドイツ・エルマウG7サミットではロシアのウクライナ侵略をはじめ、インド太平洋を含む地域情勢、世界経済、気候変動などを議論し、2023年に広島で開催されるG7を控え、議論に貢献する方針です。マドリードでのNATO首脳会合出席は、日本の首相として初めて出席し、ヨーロッパとインド太平洋の安全保障は切り離せないとの認識を深め、連携を強化する狙いです。

期日: 2022/06/26 〜 2022/06/29
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