全日空(ANA)の貨物部門「ANAカーゴ」は2022年9月8日、貨物専用機(フレイター)就航20周年を迎えました。貨物専用機として新増されたボーイング767-300型フレイター1機を導入し、成田/青島線で1日2往復で運航を開始しました。これまで導入した機体は、計15機です。現在、ANAカーゴで活躍する機体は、767-300フレイターが9機、777フレイター2機、計11機で運航しています。20年の機体デザインをまとめました。
■1代目:導入初期 2002年〜
「ANA CARGO」を全て大文字で記し、「JA601F(機体記号)」で初めてお披露目された導入初期のデザインです。
■2代目:シャープなデザイン 2008年〜
2代目の塗装は、ANAで旅客機として活躍後、貨物専用機に改修された「JA8286」に初めて採用されました。先代と同じく大文字で記され、シャープな文字に変更されました。
■3代目:現行デザイン 2014年〜
ANAグループの貨物を扱う会社「株式会社ANA Cargo」の設立にあわせて登場したデザインです。社名とあわせ「Cargo」と記された新しい表記になっています。
初代から3代目まで全てのデザインを塗装した機体は、2機、あります。それが「JA602F(機体記号)」と「JA604F」です。ANAのフレイターとして最初に導入され、機齢が最も古い「JA601F」は、2011年から2015年まで他社で運航されていたため、この3つのデザインが施されていません。
貨物機は、コロナ禍で世界の物流を支え、フル活躍しました。ANAカーゴは767だけでなく、2018年から777も導入し、コロナ禍ではフル回転で運航されました。ANAの貨物事業は、国内やアジア地域だけでなく、アメリカやヨーロッパにもネットワークを広げており、これからも日本と世界の物流を支えてくれそうです。