エミレーツ航空は2023年3月16日、3代目となる新塗装を施したエアバスA380-800型機「機体記号:A6-EOE」を公開しました。約24年ぶりの刷新です。「A6-EOE」は、ドバイEXPO2020やアラブ首長国連邦(UAE)建国50周年記念の特別塗装機として、成田空港への飛来実績が多い機体です。今後、2023年中に24機程度への塗り替えが進む予定で、同社の大躍進を支えた2代目塗装は徐々に姿を消すことになります。
新塗装では、機体後部から垂直尾翼にかけてのUAE国旗を模したデザインを踏襲。3D効果を表現したほか、胴体前部のロゴマークを従来より32.5%拡大。また、翼端のウィングチップ外側では、白地にロゴマークが施されていたものが、赤地白抜きのロゴマークに、内側には垂直尾翼と同じ3D効果を表現したUAE国旗をデザイン。2005年からの胴体背面「Emirates」のデザインは、そのまま引き継がれました。
1985年、初代塗装とともに2機から始まったエミレーツ航空の歴史。1999年のボーイング777-300型機導入を機に、2代目塗装へ変更。その当時保有の32機に施された2代目塗装時代からの約24年間で、100機を超えるA380を含め、計262機まで保有数を伸ばしました。