航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)は、2023年8月27日に「令和5年度松島基地航空祭」を開催しました。人数制限など設けず通常規模で開催するのは2019年以来4年ぶりで、約4万人が集まりました。
また、今年は2011年の東日本大震災の影響で、一時的に松島基地を離れていたブルーインパルスが、2013年に帰還してから10周年の記念となる航空祭でした。
松島基地航空祭の見どころは、午前と午後で2回ブルーインパルスのプログラム。さらに、今回のオープニングフライトでは、UH-60J救難ヘリコプター、U-125A救難捜索機に次いで、2機のF-2B戦闘機とブルーインパルスの予備機「機体記号:36-5693」で登場しました。
オープニングフライトに続いて、同基地第21飛行隊所属のF-2B戦闘機1機による機動飛行を実施。その後、午前の部のブルーインパルス訓練飛行が行われました。朝9時30分からブルーインパルスが飛ぶのを見られるのは松島ならでは。
UH-60JとU-125Aによる救難展示をはさみ、午前中最後のプログラムは、太平洋空軍F-16ファイティングファルコン戦闘機によるデモフライトです。同デモチームは、アメリカ空軍第35戦闘航空団の三沢基地に所属しています。デモフライトを行うパイロットは1名で、現在は2023年5月から任命されている、TACネーム“バンタム”ことイーサン・スミス大尉です。F-16の機動性とパワーを見せつけるような圧巻のデモフライトを披露しました。
午後はF-2B戦闘機が再び登場し、2機で機動飛行を行いました。そしてプログラムの最後は、ブルーインパルスによる展示飛行です。縦系のループやロール課目のほか、午前中の訓練飛行では披露しなかったスター・クロス、キューピッドなどの演目も見せました。
航空祭本番は雨の天気予報がでていたものの、午後まで天候は良好。ブルーインパルスの飛行時間には晴れ間も垣間見えるなど、記念イヤーの航空祭は盛況のうちに終了しました。
次の航空祭は、9月10日(日)の三沢基地航空祭(青森県三沢市)です。その後も航空イベントがたくさん控えています。引き続き、秋の晴れ空で実施する航空イベントを楽しみにしたいですね!
■「令和5年度松島基地航空祭」地上展示機の一部