MD-90改造機にGTFエンジン、ボーイング&NASA 新型機X-66Aへ

MD-90改造機にGTFエンジン、ボーイング&NASA 新型機X-66Aへ

ニュース画像 1枚目:「遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」を備えた新型ナローボディ機
© Boeing
「遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」を備えた新型ナローボディ機

プラット・アンド・ホイットニー(P&W)の親会社であるRTXは2023年10月3日、ボーイングとアメリカ航空宇宙局(NASA)が開発を進める研究機「X-66A型機」へ、ギアード・ターボファン(GTF)エンジンを供給することを発表しました。合わせて、ナセル(カバー)やエンジン関連部品も供給します。

P&WのGTFエンジンは、エアバスA320neoシリーズなど最新鋭の航空機へ主に搭載。最新テクノロジーを、ボーイングとNASAが進める持続可能な実証機プロジェクト「サステナブル・フライト・デモンストレーター(SFD)」に生かします。

ニュース画像 1枚目:研究機「X-66A」種機のMD-90型機「機体記号:N930TB」
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研究機「X-66A」種機のMD-90型機「機体記号:N930TB」

「X-66A」は、MD-90-30型機「機体記号:N930TB」を種機として、アメリカ・カリフォルニア州パームデールのボーイング施設で改造が進められます。MD-90では胴体下部に取り付けられている翼を胴体上部へ、エンジンも胴体後部から胴体上部に移動した翼に付け替えられます。胴体上部の翼は薄型三角形構造の「遷音速トラス支持翼 (Transonic Truss-Braced Wing、TTBW)」で、マッハ1前後の遷音速での飛行が可能なうえ、GTFエンジンとの組み合わせにより、従来よりも燃料とCO2の排出量を30%削減することができます。

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