ボーイングは、開発中の大型ワイドボディ双発機・777-9型機(777X)のアメリカ連邦航空局(FAA)の認証飛行試験を開始しました。型式証明取得に向けてFAAの監督下で試験飛行を進めます。
現地時間7月12日18時頃、アメリカ・シアトルのキング郡国際空港(ボーイングフィールド)より777-9の試験機3号機「機体記号:N779XY」が離陸した様子を公開しています。約1時間50分余りの試験飛行を行い、20時過ぎにボーイングフィールドに着陸しています。
The 777-9 began certification flight testing at Boeing Field in Seattle, an important step as we work under the oversight of our regulator to get the airplane certified and deliver it to customers around the world. pic.twitter.com/xayL7ncLKw
— Boeing Airplanes (@BoeingAirplanes) July 13, 2024
777Xは従来型の777型機の後継として開発されている機体で、全日本空輸(ANA)も合計20機を発注済みです。2013年に開発が正式発表され、当初は2020年に初号機を航空会社に引き渡す計画でした。しかし、777X向けに新規開発されていたGE9Xエンジンの耐久性問題や、737MAXの事故、新造機の製造過程での品質問題など、ボーイング社内で発生した諸問題の影響で、開発は度々遅延しています。初飛行は2020年1月に成功していますが、航空会社への初号機納入予定時期も2025年に後ろ倒しされています。