国土交通省航空局によると、2024年6月の日本国籍の航空機登録は、新規登録2機、抹消登録3機、予約登録5機です。主な動きとして、ピーチ・アビエーション(ピーチ)が導入したエアバスA320neo型機「機体記号:JA218P」が新規登録されたほか、海上保安庁のベル412EP型機「JA6795」(はなみどり)が抹消されています。
■2024年6月 新規登録機
ピーチが導入したA320neo「JA218P」は、フランス籍の「F-WHUM」として6月1日に関西国際空港に飛来。4日後の6月5日付で日本籍に改番され、6月14日より運用入りしています。同社のA320neoはこれで17機となり、在来型のA320ceoの機体数を上回っています。このほか、法人名義のホンダジェット「JA10YA」が、6月7日付で登録されています。
登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
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2024-06-05 | JA218P | ピーチ | エアバスA320-251N | 12064 |
2024-06-07 | JA10YA | 法人所有 | ホンダ・エアクラフトHA-420 | 42000263 |
■2024年6月 抹消登録機
海上保安庁の巡視船搭載機である、ベル412EP「JA6795(愛称:はなみどり)」が、解役のため抹消されました。海保の412EPは1997年から導入され、最大6機が在籍していましたが、退役が進行中。4月には「JA6756(愛称:いせたか)」 が防衛省への所管換のため抹消されており、同型機は残すところ2機にまで数を減らしています。
■2024年7月現在運用中の海保の412EP
JA906A(いせたか):巡視船やしま
JA908A(はなみどり):巡視船やしま
なお、海保はスバルがベルと事業協力し開発された412EPの次世代型・412EPX型ヘリコプターを合計6機発注しており、2025年以降順次納入されます。
このほか、朝日航洋のベル412「JA9584」とアカギヘリコプターの富士ベル204B-2型ヘリコプター「JA9177」も6月中に抹消。このうち、アカギヘリコプターで運用されていた「JA9177」は、1977年に登録されて以来、約47年間に渡り日本で活躍していました。抹消後は、アメリカに売却されています。
抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 |
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2024-06-04 | JA9177 | アカギヘリコプター | 富士ベル204B-2 | アメリカへ売却のため。 |
2024-06-19 | JA9584 | 朝日航洋 | ベル412 | 航空の用に供さないため。 |
2024-06-27 | JA6795 | 海上保安庁 | ベル412EP | 解役のため。 |
■2024年6月 予約登録機
三井物産エアロスペースが2機のレオナルドAW139型ヘリコプターを予約登録しています。このほか、静岡市がBK117D-3型ヘリコプター「JA39AP」を登録。4月に導入を発表していた新型防災ヘリとみられ、導入時期は2025年1月を予定しています。レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 | 予約年月日 | 予定年月日 |
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JA39AP | 三井物産エアロスペース | レオナルドAW139 | 未定 | 2024-06-04 | 2025-01-01 |
JA55WC | 法人所有 | ダイヤモンド・エアクラフトDA62 | 未定 | 2024-06-01 | 2025-01-01 |
JA10AP | 静岡市 | エアバス・ヘリコプターズBK117D-3 | 21341 | 2024-06-11 | 2025-07-31 |
JA303G | 法人所有 | セスナ510 | 510-0309 | 2024-06-12 | 2024-8-30 |
JA05FP | 三井物産エアロスペース | レオナルドAW139 | 未定 | 2024-06-17 | 2025-1-1 |