日本では台風15号が沖縄を通過して被害をもたらしましたが、アメリカ南部にも2012年8月28日にハリケーン・アイザックが上陸して被害をもたらした模様です。そんなハリケーンに立ち向かうハリケーン・ハンターが、アメリカ空軍のウェブサイトで紹介されています。
ミシシッピ州キースラー空軍基地の第403航空団(403WG)第53気象偵察飛行隊(53WRS)が、別名ハリケーン・ハンターと呼ばれるハリケーン観測のための飛行隊です。53WRSにはパレットに気象観測機器を搭載した10機のWC-130Jを装備し、パイロット、副操縦士、航法士、気象観測士官、ロードマスター兼ドロップ・ゾンデ・オペレーターの最少5名のクルーで、洋上のハリケーンに飛び込みます。彼らのミッションは最大で燃料を6万ポンド搭載して、最長14時間におよぶことがあります。そして、1万フィート以上を飛ぶことなくデータを収集します。
ハリケーン・ハンターのデータはアメリカ・ハリケーン・センターに提供され、地元自治体が対策を立てるのに役立てられ、被害を少なくしています。
ハリケーン・ハンターの活動は1943年にまで遡れ、当時はレシプロ単発のAT-6テキサンでハリケーンへ飛び込んで行きました。