全日本空輸(ANA)のボーイング767-300ER(BCF)型機「機体記号:JA8664」が、2024年9月10日に離日しました。NH9432便として羽田空港を15時43分に出発、アメリカ・アラスカ州のアンカレッジ空港に向けフェリーされており、退役するものとみられます。
「JA8664」は1994年10月に旅客機としてANAに納入、ANAやエアーニッポンで運用されました。2010年8月には貨物機に改修され、役割を変えつつ約30年にわたって活躍を続けてきました。またANAでは現在3機のみとなる、8から始まる数字4桁のレジの機体でもあります。同機は8月15日をもって通常運用から離脱、翌16日に運用拠点の成田空港から羽田空港へフェリーされ、しばらく駐機されていました。
ANAは、2024年3月期の決算短信で767-300Fを3機退役させると発表しています。2024年7月には、「JA8358」がアンカレッジ経由で「飛行機の墓場」とも呼ばれるヴィクターヴィル空港へフェリーされています。現在保有する767-300BCFのうち、比較的機齢の高い「JA8323」についても、8月28日に成田から羽田へとフェリーされており、今後の動向が注目されます。