現在も世界各地で活躍するボーイング777-200型機。国内でも数多くが運用されている現役機ですが、すでに退役した機体も多く存在します。中には、ビルの合間にあるスペースにトリプルセブンが鎮座する、思わず目を引く光景を目にすることができる場所も。今回はそんな光景が楽しめる、韓国・仁川のスポットについてご紹介します。
紹介する地点は、韓国・仁川にある仁荷大学校の敷地内の一角。四方を道路とビルに囲まれた広場に、大韓航空で活躍した777-200ERが展示されています。大学の敷地は私有地ですが、周辺住民が自由に出入りするなど開かれたキャンパスとなっており、ビルの立ち並ぶ街中に堂々とトリプルセブンが鎮座する光景を目にすることができます。
同所に展示されているのは、大韓航空で活躍した「機体記号:HL7526」。1998年12月に運用を開始し、韓国を拠点に世界各地へ飛来。2020年6月まで運用され、成田や中部、新千歳といった日本国内の空港にも度々飛来しています。同機は退役後、輸送のために一度分解され、展示スポットへ搬入。搬入後に再び組み立てられ、活躍した往時の姿そのままに展示されています。
また、777-200ERが展示されているスポットには、以前はボーイング727-200型機「HL7350」が展示されていました。同機は1971年5月に全日本空輸(ANA)へ納入。「JA8331」として日本の空で活躍したのちに、1980年12月からは大韓航空へ移籍。1993年11月に退役したのちには、仁荷大学校の敷地内に展示されていました。展示されていた727-200の「HL7350」に関しては、777-200ERの展示に伴い撤去されたものとみられています。
727に変わって777が展示されるようになったこの場所。大学の敷地内であることからトラブルなどに留意する必要はありますが、「ビルの合間にトリプルセブンが鎮座する」光景を目指して、ぜひ一度訪問してみてはいかがでしょうか。
Google マップ:韓国・仁川にある仁荷大学校