ボーイングは2012年10月2日、今後20年間の航空貨物市場予測として、年平均5.2%で成長すると発表しました。市場の自由化、効率性の高い輸送機の出現、インフラ整備の進展で航空貨物費用が減少し、国際貿易が活発化するとしています。
現状の航空貨物業界は、2010年に復調の兆しがあったものの、2011年に減少、2012年はさらに減少し、市場は低調ですが、長期的には航空貨物量は増加するとの見通し。長期的な上向き基調は、世界のGDP成長予測が上向きとなっているため。
2031年までの20年間、貨物機の機数は現在の1,738機から3,198機に増加。新造機は935機、旅客機からの改造機が1,820機と試算しています。このうち、機数を増やすことなく航空貨物の伸びに対応できる747や777など大型貨物機の割合が31%から36%に高まるという予測です。
なお、最新の予測はボーイングのウェブサイトで閲覧できます。