ボーイングは2012年10月31日、KC-46空中給油機の開発リスクを低減し試験を支援する最初のシステム・インテグレーション・ラボ(SIL)を3週間前倒しの9月12日に開設したと発表しました。
シアトルのボーイング・フィールドに開設された「SIL 0」と呼ばれるラボは、民間機用のアビオニクスとソフトウェアをKC-46Aにインテグレーションするために使われます。2013年末までにあと3つのラボがボーイングフィールドに開設され、5つ目がエバレットに開設されます。
ボーイングフィールドには給油ブームの組み立てセンターが10月16日にオープンし、767エアフレームに軍用のハイドウェアとソフトウェアを組み込む仕上センターも2013年終わりにはオープンします。また、2013年中期には最終の設計審査が予定されています。
KC-46Aは航空自衛隊のKC-767Jと同じく、ボーイング767-200ERをベースに改設計される空中給油機で、空軍は老朽化したKC-135の置き換えに179機を採用する予定です。2017年までに作戦可能状態の機体18機の納入が求められています。