2月2日にイギリス空軍のレーダーサイトが3.6億円で売り出されるというニュースを配信しましたが、今回は3本の滑走路を備える元イギリス空軍の基地が約2.2億円(150万ポンド)で売り出されています。面積330エーカー(約40万4000坪)で、第二次大戦当時の管制塔、防空壕、戦闘機ハンガー、弾薬庫などを備えています。もちろん飛行場としては現役です。
売り出されているのはイングランド南西端コーンウェルのペランポース飛行場です。ドイツ空軍の侵攻を防ぐため1941年にスピットファイアの基地として開設され、1944年以降はUボート狩りをするアベンジャーやソードフィッシュの基地として使用されました。戦後は民間に払い下げられましたが、第二次大戦当時のイギリス空軍基地の雰囲気を最も色濃く残しているそうです。
これまでこの飛行場を所有していたのは、イングランドとウェールズに160もの店舗を構える携帯電話会社のJAGコミュニケーションズでした。会社オーナーのジョン・ジョージ氏はタックス・ヘイブンのガーンジー島に住み、自ら飛行機を飛ばしてペランポース飛行場に設けたオフィスに通勤していました。
2010年にジョージ氏は電話事業を手放したため、この飛行場も手放さなければならなくなりました。それでもこの飛行場を愛しているため、次のオーナーに援助を惜しまないと述べています。
このニュースをイギリスのデイリーメールが2013年2月6日に伝えていますが、すでに100件以上の問い合わせがあるそうです。興味のある方は急いだ方がいいかもしれません。
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