ボーイング、シコルスキーと米陸軍統合多目的将来ヘリを提案

ボーイング、シコルスキーと米陸軍統合多目的将来ヘリを提案

ボーイングとシコルスキーは2013年2月28日、アメリカ陸軍の統合多目的(JMR)技術実証機(TD)フェーズ1に共同して提案すると発表しました。これにはシコルスキーが開発したX2の技術が使われます。

JMR TD計画は、アメリカ陸軍の次世代汎用・攻撃ヘリコプター計画をサポートするもので、将来大きな契約へとつながります。

X2の技術は同軸の二重反転メインローターと推進プロペラ、先進フライ・バイ・ワイヤ・システムを組み合わせたもので、230ノットの巡航速度と高効率ホバリング性能を手頃な価格で実現します。シコルスキー幹部によると従来のヘリコプターより100ノット速く、戦闘行動半径が60%拡大し、高地高温下でのホバリング性能が50%高くなるとしています。

JMR TDの共同提案においてボーイングとシコルスキーは対等な立場で、シコルスキーがフェーズ1提案で先導的な役割を担い、ボーイングはフェーズ2のミッションシステム実証計画で先導的な役割を担います。

JMR TDフェーズ1は2013年後半に採用提案を決定し、2017年には実証機が飛行する予定です。

シコルスキーは以前からX2の技術を採用したS-97レイダーを開発しており、これにボーイングが相乗りしたかたちとなるようです。一方のユーロコプターはX-3をベースとした機体を提案すると見られます。

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