格安航空会社は既存エアラインから旅客奪う 回数は増加

格安航空会社は既存エアラインから旅客奪う 回数は増加

じゃらんリサーチセンターが2013年1月に実施した格安航空会社(LCC)調査によると、現段階では日本航空(JAL)、全日空(ANA)、スカイマーク(SKY)といった既存の航空会社から旅客を奪っている状況のようです。2012年に就航したピーチ、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンの3社が国内線に就航、新規市場の開拓としていましたが、これまで飛行機を利用した人たちの利用回数を増やしているのが現状で、LCC登場により航空機を利用しなかった人が利用するようになる新しい市場の掘り起こしという海外の事情とは異なる様です。

調査では「LCCがなければ利用していた交通機関」について質問。回答は既存航空会社が約7割で、利用者のうち71%が「利用していた航空会社からLCCに乗り換えるようになった」と答えています。

ただ、「今まで飛行機を利用したことがあり、LCCをきっかけに飛行機の利用回数が増えた」が54%、「今まで飛行機を利用したことがあり、LCCをきっかけに飛行機での旅行・帰省が増えた」が49%と、これまで飛行機を利用した人の頻度が高まる傾向が鮮明です。

ちなみに、「今まで飛行機を利用したことが無かったが、LCCをきっかけに初めて利用した」人は16%。現在は首都圏、関西圏、札幌、那覇など都市部での就航のため、今後の就航先によっては新規の旅客を獲得することも考えられそうです。

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