ヨーロッパの乗客保護の規則 イギリスの航空会社が失望を表明

ヨーロッパの乗客保護の規則 イギリスの航空会社が失望を表明

イギリスの航空会社の代表らは(Board of Airline Representatives in the UK:BAR UK)はヨーロッパで発表された旅客向けの規制「EU261/2004」について失望していると発表しました。

BAR UKは今回の新しい規制は、発案された本来、意図していない方向にあるとしています。懸念点は各社を乗り継ぐコネクティング・フライトの運賃、航空券で不均衡な状態が数多く発生すると指摘しています。このため、このルールはヨーロッパ内、ヨーロッパを発着する航空会社の現状を反映しておらず、過度な負担を強いるもので国際競争力にも影響が及ぶとしています。

今回の改訂は2015年にも施行される予定で、アイスランド火山の噴火により、多くの運休便が発生し、その保証に対応したヨーロッパの航空会社が発案して新ルール案が提案されたもの。今回の反対意見の表明は、新ルールで航空会社側は負担軽減を狙ったものの、逆に負担増を懸念したもの。

欠航の場合は出発予定の30分以内に欠航の理由を乗客へ知らせること、遅延の場合の乗客への食べ物や飲み物のサービスは現行の4時間から2時間に変更、離陸待ちの時間が5時間超の場合は旅客をターミナルに戻すこと、12時間以内に振り替えられない場合は他の航空会社や鉄道へを含む振り替えを手配することなどが盛り込まれています。

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