アメリカン航空、A320ファミリーに滑走路オーバーラン防止システム装備

アメリカン航空、A320ファミリーに滑走路オーバーラン防止システム装備

ニュース画像 1枚目:エアバス A330
© AIRBUS S.A.S.
エアバス A330

エアバスは2013年3月20日、アメリカン航空が導入する予定のA320ファミリーの全機が、滑走路オーバーラン防止システム(Runway Overrun Prevention System: ROPS)を装備すると発表しました。ROPSはヨーロッパ航空安全局(EASA)から2009年10月にA380で認可を受けたのが最初で、デリバリー済みと受注しているA380の約70%に装備しています。開発中のA350 XWBでは標準装備され、A320をはじめ、エアバスが製造する各機種に装備します。この認証は2013年後半にも取得する見込み。

エアバスでは、近年の民間機の機体損傷は滑走路でのオーバーランが主な要因で、ROPS装備により、こうした事態を回避できるそう。ROPSは、リアルタイムで飛行中に着陸時に利用する滑走路の停止距離を計算。機体の重量、当日の風向きや温度などの要因が考慮されたもので、パイロットにゴーアラウンドを決断する支援を行うツールです。

なお、アメリカン航空はA320ファミリーを260機発注しており、現行型のA320ファミリー130機分はA319、A321を導入する予定です。

メニューを開く