ユナイテッド航空、乱気流での客室乗務員負傷を受けマニュアル強化

ユナイテッド航空、乱気流での客室乗務員負傷を受けマニュアル強化

運輸安全委員会は2012年7月5日、ユナイテッド航空のUA890便、成田発仁川着の機体の動揺による客室乗務員の負傷についての調査結果を2013年3月29日、発表しました。

この事故当時、機長、副操縦士は当時、小さな積乱雲を発見しており、回避のために僅かに左へ針路変更、管制官から許可を受けて左側へ迂回飛行を開始。その際に雲の中に入り、モデレートの乱気流に遭遇、揺れは約5秒間で収まったものの、2回、機体が急激に動揺したもの。

機長は、乗客へのシートベルトサインを点灯。ただし、客室乗務員に対しては飛行に影響を及ぼす乱気流を予想しておらず、着席の指示や乱気流に関わる連絡をしていませんでした。このため、機体の最後部ギャレーで作業をしていた4名の客室乗務員は、突然の機体の動揺により、2回続けて、宙に浮き床に叩きつけら、1名が重傷、3名の客室乗務員が軽傷を負いました。

報告書では機体の動揺により、周りの固定物につかまることができなかったため重傷を負ったものとしており、ユナイテッド航空はこの事故発生後、フライトアテンダントオペレーションズマニュアルで予期せぬ乱気流時の対応方法の内容を強化しました。

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