航空局、787の運航再開でAD発行 ANAとJALは追加安全策を実施へ

航空局、787の運航再開でAD発行 ANAとJALは追加安全策を実施へ

国土交通省は2013年4月26日、ボーイング787の運航再開を認める耐空性改善通報(AD)を発行しました。アメリカ連邦航空局(FAA)が耐空性改善命令を発行したことを受け、国土交通省でも再開を認めるADとあわせ、787の安全性を担保するため全日空(ANA)、日本航空(JAL)に航空局長名で点検、整備、運航乗務員の能力確保について情報を開示する様、文書で要請しました。

これを受けて、ANA、JALともにADに加え、改修したバッテリーシステムを含めた航空機全体の機能確認のために確認飛行を行う予定。これは全機を対象にそれぞれ1回は実施する予定。

また、問題となったバッテリーの安全性を確認するため、改良したバッテリーは出荷時の検査が強化されたものの、さらに追加の措置として全機で飛行中のメインバッテリー、APU バッテリーの電圧の監視、飛行開始後は一定期間使用したバッテリーのサンプリング詳細検査を実施。

また、長期に渡った運航停止期間に対応するため、787の運航乗務員は運航手順を再確認する慣熟飛行を行います。

JAL、ANAとも利用者への情報開示も行う予定で、すでにホームページを開設。787の安全、運航の情報を積極的に開示するとしています。

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