往年の大型飛行艇、ボーイング314クリッパーの初飛行から2013年6月7日で75周年を迎えます。ボーイングのサイトで動画を見ることができます。
ボーイング314は、ひとりのエンジニアが1935年に中国へ行き、長い船旅にうんざりしたことから始まりました。シアトルに戻った彼はXB-15の巨大な主翼を見て太平洋、大西洋を横断できる大型飛行艇を思いつきました。
最初は自宅のダイニングテーブルで設計を始め、1936年7月にはパンナムからの6機の発注と6機以上のオプション発注を受けました。
75年前の1938年6月7日に、シアトルのエリオット湾で初飛行に成功しました。その後1939年にはサンフランシスコ−香港を飛行し、大西洋で郵便飛行を実施、6月からは旅客輸送を開始しました。
74人の旅客と10人のクルーが乗組む314は、豪華なホテルのようで、多くの夜間飛行では乗客は30人以下に限られていました。
第二次世界大戦が始まるとアメリカとイギリスで兵員や物資を輸送するために使用されました。1943年1月にはF.D.ルーズベルト大統領が、チャーチル英首相と会談をするためマイアミからカサブランカへ移動する際に使われ、最初の「エアーフォース・ワン」となりました。
昨日今日に大型旅客機を作り始めたのではないボーイングの主張があるようです。動画には一部カラーフィルムで撮影されたと思われる箇所があります。