羽田空港を運営する日本空港ビルデングが2011年3月期(2010年4月1日~2011年3月31日)決算を発表した。
■施設管理運営業
営業収益:444億2900万円(2009年度比:11.1%増)
営業利益:28億3500万円(2009年度比:1.5%減)
国内線第2旅客ターミナルビル本館南側増築部の供用開始で、航空会社からの国内線施設利用料収入が増加。旧国際線旅客ターミナルビル閉鎖で国際線施設利用料収入が減少。新国際線旅客ターミナルビル供用開始で施設維持管理等の業務受託収入、請負工事収入が増加。
■物品販売業
営業収益:787億5100万円(2009年度比:12.3%増)
営業利益:59億9700万円(2009年度比:1.5%増)
国内線は国内線第2旅客ターミナルビル増築部の新規直営店舗展開、新ブランド商品の導入、催事販売で販売促進の強化。東日本大震災後の旅客数の減少が売上減の要因。国際線売店は、新国際線旅客ターミナルビルの直営店舗出店で売上増。
■飲食業
営業収益:166億4500万円(2009年度比:5.3%増)
営業損益:3億4300万円<赤字>(2009年度:5600万円<赤字>)
国内線第2旅客ターミナルビル増築部、新国際線旅客ターミナルビルの供用開始の新規店舗展開で売上はプラス。機内食では、新規顧客航空会社を獲得。ただし、新規店舗展開による人件費、業務委託費の増加、羽田空港での機内食事業展開による初期費用の発生で営業損失が膨らむ。
なお、営業利益は本社総務部門はじめ、管理部門に係る費用43億100万円を含む。全体での売上、営業利益は以下のとおり。
- | 金額 | 前年比 |
---|---|---|
売上高 | 1347億7600万円 | 11.4%増 |
営業利益 | 41億8900万円 | 18.0%減 |
経常利益 | 31億200万円 | 37.9%減 |
純利益 | 9億3500万円 | 63.8%減 |
配当(円) | 上半期3.50/下半期3.50/年間7.00 | - |